ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)

あなたの周りにはいないだろうか? バラバラの意見が飛び交い議論が発散している会議で、さっそうと立ち上がり、ホワイトボードを使ってたちまち議論を整理し、本質的な部分への議論へ集中できるよう軌道修正して見せる人が。

そういう人に共通するのは、議論を整理するためのフレームワークを知っており、議論を「見える化」できるスキルを持っていることだ。

本書ではそのスキルをファシリテーション技術の中核と捉え「ファシリテーション・グラフィック」と呼び、ツール・表現方法・要約・図解・レイアウトのテクニックをまとめている。

目次

  1. 議論を描けば話し合いが変わる
    1. ファシリテーション・グラフィックで会議が変わった!
    2. ファシリテーション・グラフィックのメリット
    3. ファシリテーション・グラフィックで会議を舵取りする
    4. 4つのステップで議論を描く ーライティングー
    5. 3つの基本フォーマットを覚えよう ーレイアウトー
  2. ファシリテーション・グラフィック上達の6つのポイント
    1. 道具を使いこなそう
    2. 描き方に工夫をこらそう
    3. 要約力を身につけよう
    4. ポイント同士の関係を描こう
    5. 図解ツールを駆使しよう
    6. レイアウトを極めよう
  3. ファシリテーション・グラフィックを使ってみよう!
    1. いつでもどこでもファシグラ(FG)
    2. 定例の話し合いの場で
    3. 思いや問題意識をすりあわせる場で
    4. 網羅的な検討が必要な場で
    5. 自由に意見を述べあうワークショップで
    6. 自由奔放にアイデアを出し合う場で
    7. 実行計画に落とし込む場で
    8. 意思統一が必要な場で
    9. ちょっとした打ち合わせの場で
    10. 進め方のレベル合わせの場で
  4. ファシリテーターの頭の中を解剖する!?
    1. ケーススタディ:ちょっとした打ち合わせで
    2. ケーススタディ:定例のミーティングで
    3. ケーススタディ:合宿ワークショップで
    4. ケーススタディ:意志決定の場で
  5. ファシリテーション・グラフィックを極めるために
    1. 進行と記録を両立させるには
    2. 議論を促進するグラフィックの描き方
    3. 1人でできる基礎トレーニング
    4. もっと極めたい人のための頭のトレーニング

テクニックの解説だけでなく、多数の実例(ホワイトボードに手書きしたそのままのイメージ)を紹介しており、眺めているだけでも「そういう切り口もあるのか」「これは使える」など参考になるし、おもしろい。

ただ、本書を読み進めていくにつれ、「確かにこうすれば上手くいきそうだな…でも、どういう思考プロセスを経て、そういう図を描こうと思ったのか? それを発想することこそが難しいのでは?」という思いが強まってきた。

しかし、本書では「4章 ファシリテーターの頭の中を解剖する!?」で、それに対する解も用意している。

本章ではいくつかのケースを想定し、メンバのディスカッションの中でファシリテーターは何を考え、どういうファシリテーション・グラフィックを描いたかがまとめられており、ケーススタディとして非常に参考になる。

ファシリテーションを実践する人はぜひ。

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