あなたの周りにはいないだろうか? バラバラの意見が飛び交い議論が発散している会議で、さっそうと立ち上がり、ホワイトボードを使ってたちまち議論を整理し、本質的な部分への議論へ集中できるよう軌道修正して見せる人が。
そういう人に共通するのは、議論を整理するためのフレームワークを知っており、議論を「見える化」できるスキルを持っていることだ。
本書ではそのスキルをファシリテーション技術の中核と捉え「ファシリテーション・グラフィック」と呼び、ツール・表現方法・要約・図解・レイアウトのテクニックをまとめている。
目次
- 議論を描けば話し合いが変わる
- ファシリテーション・グラフィックで会議が変わった!
- ファシリテーション・グラフィックのメリット
- ファシリテーション・グラフィックで会議を舵取りする
- 4つのステップで議論を描く ーライティングー
- 3つの基本フォーマットを覚えよう ーレイアウトー
- ファシリテーション・グラフィック上達の6つのポイント
- 道具を使いこなそう
- 描き方に工夫をこらそう
- 要約力を身につけよう
- ポイント同士の関係を描こう
- 図解ツールを駆使しよう
- レイアウトを極めよう
- ファシリテーション・グラフィックを使ってみよう!
- いつでもどこでもファシグラ(FG)
- 定例の話し合いの場で
- 思いや問題意識をすりあわせる場で
- 網羅的な検討が必要な場で
- 自由に意見を述べあうワークショップで
- 自由奔放にアイデアを出し合う場で
- 実行計画に落とし込む場で
- 意思統一が必要な場で
- ちょっとした打ち合わせの場で
- 進め方のレベル合わせの場で
- ファシリテーターの頭の中を解剖する!?
- ケーススタディ:ちょっとした打ち合わせで
- ケーススタディ:定例のミーティングで
- ケーススタディ:合宿ワークショップで
- ケーススタディ:意志決定の場で
- ファシリテーション・グラフィックを極めるために
- 進行と記録を両立させるには
- 議論を促進するグラフィックの描き方
- 1人でできる基礎トレーニング
- もっと極めたい人のための頭のトレーニング
テクニックの解説だけでなく、多数の実例(ホワイトボードに手書きしたそのままのイメージ)を紹介しており、眺めているだけでも「そういう切り口もあるのか」「これは使える」など参考になるし、おもしろい。
ただ、本書を読み進めていくにつれ、「確かにこうすれば上手くいきそうだな…でも、どういう思考プロセスを経て、そういう図を描こうと思ったのか? それを発想することこそが難しいのでは?」という思いが強まってきた。
しかし、本書では「4章 ファシリテーターの頭の中を解剖する!?」で、それに対する解も用意している。
本章ではいくつかのケースを想定し、メンバのディスカッションの中でファシリテーターは何を考え、どういうファシリテーション・グラフィックを描いたかがまとめられており、ケーススタディとして非常に参考になる。
ファシリテーションを実践する人はぜひ。
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