11月 05

ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49

ファシリテーションで使える道具が49個紹介されている。

各ツールは、どういうときに使うのか? どう使うのか? 注意点や活用するためのポイントは?という観点で、それぞれ2ページにまとめられている。

目次

はじめに
序章 社内プロセスコンサルタントになろう!
第1章 [入門キット]これだけは身につけたい道具8
第2章 [初級キット]シンプルに考えるための道具13
第3章 [中級キット]愉快にロジカルに進める道具16
第4章 [上級キット]実行力を高める道具12
あとがきに代えて

「あとがきに代えて」で東出氏が「実際に使っている道具は5つぐらいで80%以上の場合をカバーしている」と述べている。

パレートの法則に従い、まずは、自分が使いたい道具を5つ程度選び、現場で試行錯誤しながら自分のモノにする。これが、ファシリテーションスキルを身につける上での近道ではないだろうか。

また、ファシリテーションに限らず、パラパラと眺めて一人ブレストすれば、抱えている問題を解決するための切り口を思いつくかもしれない。

リファレンスとして手元に置いておきたい本です。

11月 03

ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)

あなたの周りにはいないだろうか? バラバラの意見が飛び交い議論が発散している会議で、さっそうと立ち上がり、ホワイトボードを使ってたちまち議論を整理し、本質的な部分への議論へ集中できるよう軌道修正して見せる人が。

そういう人に共通するのは、議論を整理するためのフレームワークを知っており、議論を「見える化」できるスキルを持っていることだ。

本書ではそのスキルをファシリテーション技術の中核と捉え「ファシリテーション・グラフィック」と呼び、ツール・表現方法・要約・図解・レイアウトのテクニックをまとめている。

目次

  1. 議論を描けば話し合いが変わる
    1. ファシリテーション・グラフィックで会議が変わった!
    2. ファシリテーション・グラフィックのメリット
    3. ファシリテーション・グラフィックで会議を舵取りする
    4. 4つのステップで議論を描く ーライティングー
    5. 3つの基本フォーマットを覚えよう ーレイアウトー
  2. ファシリテーション・グラフィック上達の6つのポイント
    1. 道具を使いこなそう
    2. 描き方に工夫をこらそう
    3. 要約力を身につけよう
    4. ポイント同士の関係を描こう
    5. 図解ツールを駆使しよう
    6. レイアウトを極めよう
  3. ファシリテーション・グラフィックを使ってみよう!
    1. いつでもどこでもファシグラ(FG)
    2. 定例の話し合いの場で
    3. 思いや問題意識をすりあわせる場で
    4. 網羅的な検討が必要な場で
    5. 自由に意見を述べあうワークショップで
    6. 自由奔放にアイデアを出し合う場で
    7. 実行計画に落とし込む場で
    8. 意思統一が必要な場で
    9. ちょっとした打ち合わせの場で
    10. 進め方のレベル合わせの場で
  4. ファシリテーターの頭の中を解剖する!?
    1. ケーススタディ:ちょっとした打ち合わせで
    2. ケーススタディ:定例のミーティングで
    3. ケーススタディ:合宿ワークショップで
    4. ケーススタディ:意志決定の場で
  5. ファシリテーション・グラフィックを極めるために
    1. 進行と記録を両立させるには
    2. 議論を促進するグラフィックの描き方
    3. 1人でできる基礎トレーニング
    4. もっと極めたい人のための頭のトレーニング

テクニックの解説だけでなく、多数の実例(ホワイトボードに手書きしたそのままのイメージ)を紹介しており、眺めているだけでも「そういう切り口もあるのか」「これは使える」など参考になるし、おもしろい。

ただ、本書を読み進めていくにつれ、「確かにこうすれば上手くいきそうだな…でも、どういう思考プロセスを経て、そういう図を描こうと思ったのか? それを発想することこそが難しいのでは?」という思いが強まってきた。

しかし、本書では「4章 ファシリテーターの頭の中を解剖する!?」で、それに対する解も用意している。

本章ではいくつかのケースを想定し、メンバのディスカッションの中でファシリテーターは何を考え、どういうファシリテーション・グラフィックを描いたかがまとめられており、ケーススタディとして非常に参考になる。

ファシリテーションを実践する人はぜひ。

11月 02

ファシリテーター養成講座―人と組織を動かす力が身につく!

目次

  1. ファシリテーションとは何か?(解けない問題を「解けるカタチ」に変換する)
  2. プロセスをデザインする(集団思考の落とし穴に陥らないために)
  3. 共感を得る、場をコントロールする(ファシリテーションのEQ的側面)
  4. クリスタルシンキング(ファシリテーションのIQ的側面)
  5. ビジョンに向かって進む(力の場を分析する手法)
  6. 合意形成と危機への対応(日々の打ち合わせの中でのファシリテーション)
  7. 風土改革、組織変革のファシリテーション

さまざまなケースを想定し、ファシリテーションの手法の適用例を説明する実践的な内容。各ケースはショートストーリー仕立てになっており、読みやすく面白い。

ツールの説明では、現場で陥りやすい問題や注意すべきポイントが盛り込まれており、実際に導入する際に役立つと思う。個人的にはペイオフマトリックスで整理仕切れない場合に、ダブルペイオフマトリックスを使って意見の集約を図るアプローチに目から鱗が落ちた。

風土改革、組織改革にまで踏み込んでいるが、日々のモヤモヤした会議をスッキリさせるための即効性のあるツールや方法論も紹介されている。ファシリテーションの全体像を学び、現場で活用したい人にオススメします。

preload preload preload